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磯崎 新が手掛けた、ランドスケープと建築が一体となった至高のホテル

兵庫県立先端科学技術支援センター


1993年、播磨科学公園都市で働く研究者の交流の場として、当時の建築技術の粋を集めて建てられた「先端科学技術支援センター」。

「建築界のノーベル賞」とも称されるプリツカー賞を受賞した磯崎 新と、ランドスケープデザイナーのピーター・ウォーカーが「時間とともに成長する“森の中の都市”」をコンセプトに、設計・デザイン。今では〈ポストモダン建築〉として建築デザインを学ぶため、見学にくる人も多いのだそう。


建物はゲストハウス棟と会議センター棟に分かれており、当時のバブル景気が後押ししたこともあって、装飾やインテリアなど細部に至るまで豪奢な作りに。

ゲストハウス棟のエントランスロビーには、体をすっぽりと包み込むカッシーナのソファセットが置かれ、腰を下せば心を解放する自分と出会えるはず。



お部屋は特別室、ツインルーム、シングルルームの3種類あり、特別室内にある談話室にもカッシーナ製レザーソファを配備。



すべての部屋から成長した木々の景観が眺められ、宿泊者に安らぎを与えてくれる。



また、ピーター・ウォーカーが作り上げた中庭には、ふたつの大きな山(「夏の山」と「冬の山」)がそびえ、直線的に交差する飛び石と飛び板が「離れへの渡り」を表現。



施設利用者は憩いのスペースが使用でき、景色を切り取った窓からはまるで一幅の絵のような活き活きとした緑の木々の風景が楽しめる。そしてここにもカッシーナ製のチェアが。



ほかにもヒノキの大浴場やフィンランド式サウナ、マッサージチェアがある談話室など様々な設備を備え、この豪華さでシングルルームは1泊4600円、ツインルームは4100円(2名利用の場合、1名料金)、特別室は5600円(同上)と信じられないほどの格安価格。

テクノ界隈のみならず、日本を代表する贅を尽くした珠玉のホテルがここに。



ロビーにあるお手洗いの曲線のガラス壁は「マリリン・モンローのヒップ」をモチーフにデザインされたもの。


ツインルームに敷かれたカーペット。柄のディテールまで、一つひとつがいちいちカワイイ。


会議センター棟のロビー。「曼荼羅」をイメージした朱色の壁が印象的。この真ん中に立てば、レンズで光を集光するように、音が中央に集まりエコーがかかる。


一般的な柱ではなくアーチ型の柱を使用した会議センター内の大ホール。ロビーとは反対に、吸音効果が非常に高く、音が響かず壇上の声が聴き取りやすい設計に。

 

兵庫県立先端科学技術支援センター

兵庫県赤穂郡上郡町光都3-1-1

☎︎:0791-58-1100

営業時間:9:00~17:30(受付)

定休日:無休



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